こんにちは。
内業が多くなってきたsandです。
前に掲載しましたが、GISという数値情報ソフトを駆使して生物情報を処理しているのですが、一般的に使われる「ArcGIS」は年間のランニングコストが高額すぎて、個人では使用ハードルが高すぎます。
それに比べて「QGIS」は無料で、更に少なくとも業務で私の使用している範囲では「ArcGIS」と同じくらいの機能を持っています。
仕事で「ArcGIS」を使用して覚えていたので、この「QGIS」については現在勉強中です。
調べて使用するものも、使用し続けないと忘れてしまうので、少しづつ書き留めていこうと思います。
下準備(ツールやデータの入手)
DEMデータの入手
まずは以下にアクセスしてDEMデータの入手をする。いつもどこで入手したかわからなくなるのだが、標高データを含む「数値標高モデル」を入手する。
https://fgd.gsi.go.jp/download/menu.php
自分のほしい地域のDEMデータのダウンロードをする。
日本全体がメッシュに囲まれている。
DEM⇒Tiffデータ変換ツールを入手する
DEMのままではGISにデータが乗らないので、Tiffデータに変換する必要がある。
以下から変換ツールを入手する。
これを作り、配布している当会社はまじで神です。
ダウンロードフォルダに「基盤地図情報標高DEM変換ツール」が出てくればOK。
https://www.ecoris.co.jp/contents/demtool.html
DEMからTIFFへの変換
「変換結合」を動かすと、ボックスが出てくる。
投影法の場合は0の「緯度経度」を選択。(ダウンロードページに説明あり)
OKをクリックしてファイルの在処を選択してあげると、処理が始まり、TIFFファイルに変換される。
これで下準備は完了。
QGISでの処理方法
変換したtiffをQGISに読み込む
ブラウザから必要なtiffをドラッグして入れてあげる。
たまたま拾ったのが南アルプスの小黒山付近であった。
北側斜面がたくさんあることを願う。
傾斜方向を数値で定義づける
メニューバーの「ラスタ」「解析」「傾斜方位」を選択する。
「プロセシングツールボックス」内の「ラスタ地形解析」「傾斜方位」でもできるが、こちらから入ると簡易な定義づけができないのでオススメしない。
通常であれば数値上で北が「0(360)」、東が「90」南が「180」、西が「270」となる。
処理上、三角関数角を使用する。
なので、東が「0(360)」、北が「90」、西が「180」南が「270」となる。
その理由は後に2分類化する時にわかるはず。
また、今回はファイルとしてあえて残さないので、必要であれば名前をしっかり付けて保存をする。
実行をすると以下のように出てくる。
たくさんある方位を北と南で2分類にする
現状では北、南以外にも東、西、北東、南西、北北西、北北北西、北北北北西・・・とめちゃくちゃ分類されている状態。
後にshpにするので、これでは後で処理が大変なので、ざっくりと北と南で2分類化をする。
「プロセシングツールボックス」の「ラスタ解析」「区分表で再分類」をクリック。
ボックスが出てくるので、「ラスタレイヤー」に該当ラスターを入れて、対応区分表の右の「…」をクリックする。
「行を追加」をクリックし、先程定義した方角を入れる。
「東~北~西」=「1」として、「西~南~東」=「2」とする。定義したら実行をクリック。
もし、方位に定義があって、もっと区分する場合は細分化をしてあげると良い。
ラスタが出てくる。
すでに北側(黒)と南側(白)で色分けされている。
ラスタをshp化する
次にラスターをshpにしてあげる作業をする。
メニューバーの「ラスタ」「変換」「ラスタをベクタ化」をクリック。
入力レイヤに先ほど2区分に作成したラスタを選択して実行する。
shpが出来上がるので、属性テーブルを見てあげると、「DN」のフィールドが2区分されている。
真東と真西がある場合は数値が被っているので「0」が返される。
shpの北側のみを表示する
「1」を抽出し、透過をかけてあげるとわかりやすい。
北側斜面のshpが完成する。
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