登山をしてみよう

登山

こんにちは。山を愛するsandです。
私は過去に山を巡視し、登山道を整備したり外来種の侵入を防ぐ道具を設置したり、高山に生息する生き物の調査をしていたことがあり、かなり同じ山を往来してました。
長期間いると、風呂に入れず体は臭くなりますが、満天の星やご来光など、美しすぎる光景が見れ、心が洗われます。
また、北・南アルプスや日本、海外、夏山、冬山問わず遠征をしてました。
文明の利器では頂上にたどり着けないとういことが、感動を倍増させてくれ、また山に来たくなるのです。
私も家族ができてから、仕事以外では山には行かなくなってしまいましたが、それでも行きたい気持ちは未だ気持ちの中でくすぶっています。
しかしながら、山は危険がいっぱいで、日々鍛錬が必要です。
冬登山にいきなり行くと命に関わってきますので、夏山をオススメします。

登山とは

体力は二の次で、自分の精神力との戦いと思っています。
今でこそ理解がある人は多いと思いますが、なぜ、こんなつらい思いをして登るのか?とよく言われました。
登るのは、そこに山があるからです。
登った後の爽快感、眺望、山頂での一服など、人それぞれ楽しみはあると思います。
また、デトックスや運動など体の健康にも良いですし、現地で友達ができたり交友の幅も広がります。
私は一人で行って知らない人と話したりお酒を飲んだりするのが好きでした。

準備するもの

登山というと、道具を揃えるまでにお金が掛かりそうと思う人も多いかと思います。
初心者ほど、充実した道具を揃えていただきたいですが、すべて山用品を揃えようとするとものすごくお金がかかります。
お金を持っている方はそれで構いませんが、お金をかけるだけがすべてではありません。
ファッションとかも同じですよね。
私も最初はモンベルをはじめ、ノースフェイスなどのグッズを揃えてましたが、ユニクロやワークマンなども安くて性能も素晴らしいので、使用頻度を考えるとこちらで十分です。
とにかく、高い山用品を買うのであれば登山にはまってから買いましょう。

安全装備

・登山靴 
一番大事です。
軽登山と重登山で買うべき登山靴は異なります。
何を買うべきかは好日山荘などの登山専門のお店で聞くと良いです。
使用していない期間が長かった人はソールが剥がれないかを必ずチェック。
私はオールレザーのザンバラン「フジヤマ」を毎回買っていました。

・ザック 
大は小を兼ねます。
最初は自宅にあるリュックでいいと思います。
ただし、ビニル袋でザック全体か、ザックの中身の防水加工を必ずしてあげましょう。
登山にはまれば、山用のものを買いましょう。

・ストック 
特に下山に必要。
年を重ねるに連れ、膝の保護のために使えと言われてました。
それでも私は邪魔だったので普段はザックに刺し、下山時や残雪があった時にピッケル代わりに使用しました。途中、太い木の枝を拾って代用も可能です。

・カッパ 
登山を予定した日が晴れるというのは、晴れた日に行くという時間に余裕のある場合を除き、なかなかありません。
快適に登山をするのに重要度が増してきます。
高ければゴアテックスの透湿性のあるものを買えます。
もちろんホームセンターなどの安いものでも自分の汗で蒸れますが登れます。
最近はワークマンのカッパが性能もよく、上下で安いです。
結局いいものを買っても撥水性がそのうち無くなるので、私は安いものをコンスタントに買い、小雨であれば傘を指しながら登るようになりました。

・FAセット 
ファーストエイドの略です。人によって異なりますが、絆創膏、ガーゼ、包帯くらいは最低限あった方が良いかと思います。飲み薬等は、往復の運転のこともよく考えましょう。ハチに刺されたり、ダニが付いたり思いがけない事故があるので、ポイズンリムーバーやダニの除去セットなども持ちたいものです。準備が面倒であればガムテープを一個持つという人もいました。血が出たら止血のために、登山靴のソールが剥がれたらぐるぐるまきにと、結構便利です。

・十分な食料や水分、非常食
食事はしっかり取りましょう。また山の上は基本的に水分を入手できないと思ったほうがいいと思います。なので、登山計画とご自分の水分摂取量を考慮して持っていきましょう。私は日帰り登山の場合は1Lr程度、縦走するときなどは日数分持っていきます。
また、非常食は小腹がすいた時や遭難時等に非常食は必須です。お腹が空いて一歩が出ないということは本当にあります。必ず持っていきましょう。

服装

・速乾性の長袖長ズボン
肌を露出していると怪我をしたり虫にさされたりするので、肌は覆うようにするのがフィールドワークの原則です。
また、若いとあまり気にしないと思いますが、日焼けが一番疲れます。
夏でも長袖でスポーツしたことをある人はわかると思いますが、動いていると長袖も半袖も対して変わりません。
半袖でないと暑いと言う方は、日焼け止めを必ずしましょう。
高山は夏でも肌寒いので、長袖長ズボンがベストだと思います。

・分厚いソックス
靴下は暑いほうが無難です。
運動時も同じですが、足の裏が痛くなったり、皮が剥けたりします。
登山用で無くてもいいので、可能な限り暑いものを使用しましょう。

・防寒着
夏山でも山の上は寒いです。
私はソフトシェルや、時にはダウンを持っていきます。
泊りがけで、風が吹くと冬の平地と同じくらい寒かったりするので、その上にカッパを着たりします。
最近のダウン等は重いものではないと思うので、疑問に思ったら、荷物に入るのであれば持っていった方が無難です。
一応リンクを貼っておきますがユニクロのダウンは、安いしガツガツ使えて良いです。

登山までに行うこと

登山計画

登山計画は必ず出しましょう。
その山の自治体や警察署などのHPにあります。
まずどの山に、どんなメンバーで行くかを決めます。
登山口に何時に到着して、登山工程は休憩を含めてどれくらいの時間がかかって、などを計算して、暗くなる前までに下山するよう計画します。
最初は登山・下山ともに各30分〜1時間程度、合計2時間くらいの山がおすすめです。
【登山計画書リンク 例】
長野県HP
岐阜県HP
山梨県警察HP
静岡県警察HP

睡眠をしっかり取る

前日は、必ず十分な睡眠をとりましょう。
特に登山口につくまで運転する場合は、家から運転時間が長いです。
更に下山すると、そこからも長い運転が待っています。
早く帰りたい気持ちはわかりますが、眠くなったらS.Aや道の駅などで仮眠をとりましょう。
温かい日は、山頂や山小屋のベンチで寝るというのもかなり気持ちいいものです。
ぜひやってみてください。

軽い運動

普段から歩く癖がない人はその癖をつけましょう。
歩いていると自分の体調の良・不良がよくわかります。
常日頃から運動をし、山を登っている私も、少し登らない期間があると息切れがあります。
歩く癖があると、駅やマーケットの階段などでその予兆は少なくとも感じられますよね。

危険察知や応急救命方法を知る

野生生物に山の滑落、凍傷など、命に関わる危険がたくさん潜んでいます。
平地で見ていると、「そんな所に行くからだ」と一歩引いて見がちですが、病みつきになってしまうと危険なところでも行ってしまうのが人間であり、危険が目の前に迫るとそうも言ってられません。
私の友人も冬山でも夏山の滑落でも数名亡くなりました。
年配の友人は、標高1,500mくらいのところで倒れ、雪の冷たさで目覚め、朦朧とする中下山し、病院へ行ったら心筋梗塞で倒れたことがわかりました。
途中転んで骨折した人をおぶって下山したこともあります。
ヘリを呼ぶととんでもない高額の請求を受けます。
有事のときの処置方法の習得や保険の加入などを勧めます。
応急救命講習は各消防署で行われています。
保険はピンキリですが登山保険やレスキュー保険に入っていると安心です。

【応急救命講習 例】
東京消防庁
大阪消防振興協会

【登山保険 例】
モンベル
レスキュー費用保険 ←私はこれに入っていました。

番外編

自分は長靴にストック代わりの傘で山に行くクセがあります。
登山道は雨が降ると川のようになるよう、設計されてると言われます。
水没することが多く、また避難小屋に入るときにスッと脱げるので、長靴がベストとなってしまいました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました